主翼組立工程
上反角設定の仕方と胴体の関係
 水戸南航空製作所
KIKUCHI.M
主翼を胴体主翼を胴体にシッカリ正確に取り付けるのが肝心まず「はじめに」を念頭に閲覧してね 
 はじめに   ●カタパルトグライダー発航速度に耐える主翼を確実に胴体に取付る事
 ▼上反角を正確且つ確実に設定するための準備とその作業を怠らない事
 ▼正確な作業を進めるには「感覚に頼らず」作業補助する道具は不可欠
 ■作業補助する道具を考えるのは飛行機製作以上に知恵が求められる!
 
折り筋

入れ方

効 用
 ●上反角を設ける前処理に欠かせない作業第一歩は[折り筋を入れる]折り曲げ時に[筋]を境に
  材料に無理なく折り目を付ける事が出来る
 ▼折り筋は一般に右図[1本]式がその殆どで作業のし易さと言う点では優れている。
  しかし接合部間に[隙間]が生じるので推奨出来ない
 ▼[隙間]は接着材で充填されるので問題ないと言う意見も有る、それも一理有るが二液硬化型
  ならいざ知らず[乾燥後に必ず収縮]します
 ■収縮がもたらす問題の一つは完成後いつの間に上反角が小さくなったと気付く事でしょう。
  それは[収縮]が進んで角度を下げる方向に引っ張り力が働くからです
 ●左図「2本」式は上反角形成する胴体上面・左右翼総て接しているので図の通り乾燥に於け
  る隙間が無く収縮・引っ張り変形も生じない
 ▼発航時、希に主翼と胴体が分離(空中分解)を経験された方もおられるでしょう。
  その多くは接着部の剥離でその原因は接着不良です
 ●空中分解要因
  接合部位の[接着面積が小さい]事そして[紙の層間剥離]があります

 
※ことわり:以上は経験に基づくもので科学的な証明ではありません 
 
  折り筋  ●使い古しのボールペンを薦める、ボールが回転するので傷付かない
 ▼
折り曲げる時は図の様にクランプ等を使い折り筋より紙厚分空ける
 ▼折り曲げはクランプと線に沿って定規などを使って真っ直ぐ曲げる
 
 折り筋を入れる時、躊躇せず少々強引な位に確り入れよう
 
 図に示す汎用治具は簡易バイスとしてまた挟み口を利用して折り筋を入れたり色々な作業を補助します
 
 折り筋で曲げ加工すると折り筋の外側で曲がってしまうまた折れ部が競り合ってシワが出来る
 
 折り方  ●折り曲げる裏側に定規等の固い物を当てて数回折り曲げ癖を付ける
 ▼数回折りと返しを繰り返して繊維が切断する位に折れ部を緩くする
 ▼緩くすると上反角設定の際に戻りが抑えられるので設定後狂わない
 
[参考] 汎用治具 
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