垂直上昇機 上反角とその作用と効果 |
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水戸南航空製作所 KIKUCHI.M |
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垂直上昇機滑空移行に付いては「はじめに」を念頭に閲覧してね | |
はじめに | ●垂直上昇頂点通過直後の一瞬だけ機速は限りなく「ゼロ」に近づき その直後から機首を下げ降下加速し機速を増し乍ら滑空へ移行する ●外乱で内傾した機体は横滑りをはじめ徐々に姿勢を復元をはじめる ●姿勢が戻るに従い滑空へ移行、チルト角に見合った旋回飛行を開始 |
上反角 | ◆一般に飛行機が左右に傾くと、下がった翼の方向に滑りが生ずるが 上反角があると、左右翼の揚力の不均衡が生じて傾きが回復する。 ◆飛行機は傾き[バンク]によっては直接復元力が生じないので、代わ りに滑りによって復元性に代わるものを得る。横方向安定に重大な 影響があり、垂直尾翼と釣合った上反角を与える必要がある。 ◆また、翼の後退角は上反角と同じ効果を生ずるから、後退角によっ て上反角の適量は影響される。上反角過大ならばダッチロール、過 小ならば螺旋不安定の傾向を示す。 ※地人書館発行:航空学辞典]より引用 |
バンク | ◆バンク角の大きさは,釣り合い旋回を行う場合に非常に重要なもの であり、旋回時のバンク角が小さすぎると機体は旋回の外方向に横 滑りを起こし、また大きすぎると内方向に横滑りを起こす。 ※日本航空「航空実用事典」より引用 |
復元と過程 | ●定常飛行で機体が一方に傾いた場合、主翼の揚力の方向も同方向に 傾き、横向きの分力が生じ、傾いた方向に横滑りが起こる。主翼に 上反角があれば、横滑り側の片翼は下側から、反対側の片翼は上側 から気流が当たり、横滑り側の片翼は迎え角の増加、反対側の片翼 は減少が生ずる。したがって、横滑り側の片翼の揚力が反対側より も大きくなり、エルロン操作を行なわなくとも傾きは回復する。 ●上反角の大きさは、主翼の中央(機軸)と翼端を結んだ線と水平面 との角度である。上反角が大きいほど、一定の横滑りに対する両翼 の迎え角の差が大きくなるため、傾きを回復させる力は大きくなる。 また、上反角が同じであっても、主翼の中央部を水平のままにして、 翼端部だけ大きな角度の上反角を付けた場合は、両翼の揚力差が翼 端部に集中し、ロールのモーメントアームが長くなるので回復力は 増加する。 ※Wikipedia 主翼上反角による、傾き(ロール)の修正効果より引用 |
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