飛行機製作支援ツール 
最終版
上反角自在治具
精密型  
   【新】  (旧)    
改良意図 旧型の長所である上反角や主尾翼整列の
点検や調整及び修正は容易になり且つ精
度も向上するという基本目的は達成した
けど旧型には調整精度を上げる為に胴体
を角度調整台(左右)で挟み込み固定する
際にスライドレールから浮き上がると言
う問題をはらんでいた。
 
ベース板と角度調整台をスライドレール化し浮き上がり抑止 左右の角度調整台を押しつけると僅か浮き上がる    
基本図面 旧型(図右)に対して最終版(図左)に於い
てはペース板を三分割し前後は定盤とし
真ん中に計測部を独立させた。

計測部にはベース板を基盤としてこの上
に基幹部である角度調整台や調整スライ
ダー他の機器のみを設けた。
 
  ベース板を独立させスライダー共にレール設置  角度調整台浮き防止無し    
治具構成 計測部にはベース板を基盤としてこの上
旧型はペース板に設けられた短冊状の板
をレールとしこれを跨ぐ調整スライダー
裏の逆凹状のレールだけで構成され左右
に移動させていた。
これらの嵌め合いは互いの摩擦力に頼る
構造だったのでスライダー同志を押しつ
けて胴体を固定すると胴体を挟むところ
で上に持ち上がる力が作用する。
この為にスライダーが浮き上がり上反角
設定時に左右差が生じる事が判明した。
 
  ベース板及びスライダーに設けたレール(クリックで拡大)  角度調整台はベース板の上に載ってるだけ    
治具詳細  計測部にはベース板を基盤としてこの上
角度調整台とベース板は新型の様にそれ
ぞれ噛み合ったレール(隙間ガタ無し)で
支えられ浮き上がる事が無くなった。

旧型(右図)↑↑↑…↑)にはそれぞれを
押さえ込む固定レールは設置されてない
 
スライドレール設置 スライドレール設置無し    
治具後方
計測器後方からはスライドレール設置の
有無が良く判るだろう。

また、新型にはスコヤ(直角)と高さ測定
の為のハイトゲージを兼ねたゲージを追
加した。これにはマグネットベースを設
けて有りベース板上に移動可能な定盤と
併用し各種測定・調整を行う。

主な測定内容
・水平尾翼初期取付(水平度)
・スタブチルト設定・調整等
・胴体曲がり
・主尾翼アライメント
・その他
 
  専用主尾翼アライメント点検調整ゲージ追加 直定規を用いていた    
設定見本 左図は上反角、水平尾翼、スタブチルト
の点検・調整中の模様を示す。これらは
図右後方の直定規で傾きや曲がりなどを
直視出来る。
ここでの結果は全てデータベース化して
フライト記録と合わせ改良・開発・試作
反映させている。
 
治具設定見本後方    
─── 現状───
角度調整台及びそのベースの材料は木材
を使用、また、スライドレールはアルミ
L型アングル、その他に建材用金具など
日常でも容易に入手出来るものを使用し
ているのが本計測器の特徴である。
工作する楽しみ、試行錯誤する楽しみを
も満喫出来るのでそれも長所であるけれ
どこの作り方だと部品点数が多くなりそ
れらの誤差が積もるのが短所だ。

─── 今後 ───
現状を踏まえつつ多少の投資を要するが
基幹部分を金属加工化しリニアレール等
の既製品を生かした計測器にしたいな。

 
治具本体(正面)と今後    
       
       
       
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